2 企画志向が、仕事力をアップする

   2017/04/12


第一回(後編)
企画への概念、企画の志向性が、
あなたの仕事、あなたの企画力にどう影響するのか。

企画力とは、目の前の課題に対して「最適解」を探しだす力のことです。
ビジネスマンならぜひとも持ちたい力のひとつです。自分のことだけでなく、「部下を指導」するときの参考にもなると思います。
「企画者」を志向していない方でも、「企画」=「仕事」と読み替えていただくと理解しやすくなります。
「企画力」→「仕事力」というように。

企画力確保をいきなり狙っても、あまり成果には結びつきません。
理由は2つ、
・「企画力というものは総合力」で、個別のスキルではないために、これさえおぼえれば大丈夫ということがないからです。
・「企画の概念(そもそも何のこと?)」を外してしまうと、まったく異なるものを追いかけてしまうからです。

「企画とは何か」という概念を明確に持って目指せば、「学習の対象(知るべきこと)」もはっきりと見えてきます。
あなたの「企画への興味」が「明快な知識欲求」に変わります。
そうなれば、スマホやFacebookで、毎日何気なく見ていることでも、自然と自分のためになるコンテンツを探し当てることにつながります。
※企画力の詳細は今後の企画講座での
・「企画力は4つの力の総合力」
・「企画者の日々の訓練」が用意されています。

企画のながれがあなたにどう影響するか

①企画の捉え方

・企画とはひらめきだ!と思った人は、
「ひらめき思考法」
「アイデアを生み出す方法」
などを中心に「発想法の学習」を開始します。
企画作業中は、“big idea!” が出るまで悩み続けます。

・企画とは論理だ!と思った人は、
「企画工学(engineering)」
「問題解決学(Solution)」
など、細かくロジカルに詰める「研究者的な学習」を続けます。
因果関係がはっきりするまで企画が終わりません。
※企画工学は当社の事業理念で「企画を工学的に処理する」です。

企画というものの捉え方(概念)が、今後の「志向性」の元となります。「〇〇とは何か?」の問いに答えておくことは、すべての面で重要です。
※企画概念の詳細は今後の企画講座での
・企画と計画の違い(早く計画段階に落とす)
・企画の種類(非営利の企画、全体と部分の企画)
・企画時代(時代の変遷)は投稿済です。
などが用意されています。

②企画者の志向(志向=好み=クセ)

どのような企画(企画者)を志向するか

・経営戦略的な企画を志向するあなたは、
「お楽しみイベント」などの個別課題に興味が薄くなります。
・理屈より具体案を志向するあなたは
「概念形成(コンセプト開発)」よりは、
「具体的なアイデアや企画の仕掛けづくり」にシフトしていきます。
・売上や結果を志向するあなたは
「社会貢献企画」よりも
「売り上げや利益の見える販売計画」にウエイトを置くようになります。

そんな極端に分かれない、と思っていても、徐々に、企画者としての「志向(興味を持つ企画・自信のある企画)」が固まり、周りも、あなたをそう見るようになります。

あなたの「志向性」によって、「どのような情報を好むか(キャッチするか・排除するか)」も変わります。スマホ時代、大量のウエブコンテンツにより、なんでもすぐに「わかった気になれる」のも危険(障害)ですが、実は、志向性が強く「志向から外れる情報を捨ててしまう」ことのほうが、もっと危険(リスク)なのです。

あなたの「志向性アンテナ」で情報をキャッチしたら、「ざっと読む」だけでなく、面倒くさがらず、その情報の「消化(わかった)」までやってください。特に、「ざっと読んだだけでは、よくわからないこと」こそが、栄養の元で、消化することで「栄養になる」のです。

③企画の対象

概念や志向性が、「課題の選択(企画の対象)」に影響を与えます。
課題は、
・「どうすべきか」
・「どうしたらいいか」
・「企画しろ」
・「対策を立てろ」
という「オーダー」や「疑問」の形であなたの目の前に出現する場合と、何気ない日常の中で、あなた自身が「企画のネタ(シーズ:Seeds)」として発見する場合もあります。
企画の課題ごとに、「その企画に必須の専門知識」が必要となりますが、数を重ねるごとに熟練し、あなたの「得意分野」になります。中には「失敗例(企画通り行かない場合)」もあると思います。失敗例は「持論の精度向上」に使いましょう。
(例)
・「企業の戦略(→経営の知識)」
・「システム企画(→プログラムの知識)」
・「建築企画(→構造物の知識)」
・「ブランド企画(→消費者心理の知識)」など、
というように、「その分野、その対象(業種・業界)に関しての基礎知識」を持っていない場合には、「まったくわからない」という状況になってしまいます。

(もう少し具体的に)
・伝統工芸「螺鈿」の販売
伝統と歴史以外の商品価値・匠の事情・技術の後継者
・「スキンクリニック」の店舗展開
お肌のこと・美と健康の概念・高齢男性客不要
・「貝専門」の飲食店
貝料理100品・安定仕入の可能性・多様な調理法
・奄美徳之島の「地域おこし」
知られていない特産品・関係者の利害不一致・自治体の役割
・カンボジアで「社会貢献」
寄付と貢献・現地不在・支援者と免税
・「うらないサイト」の展開
占いと人生相談・根拠の有無・メール相談の可否
・外食業界への「教育新基軸(ほぼ食事)」開発
業界団体の動き・固定装置の学校・従業者対象
・風力「発電」への参入
助成制度・風向き次第・メンテナンス業界が受益者

などなど、それぞれに必要な「情報の質や量(専門知識の有無と程度)」を無視しては考えられません。現在、自分がどのような「スキル体系」で仕事をしているかを見直してください。
(注)専門知識を持っていないと企画ができないという意味ではありません。
今後の企画講座で(仮題)
個別企画は「何のために何をするか」の事例です。
【業態開発講座】(外食向け学校づくり)
【CI戦略論】 (台湾老舗へブランディング企画)
【社会貢献企画】(カンボジアNPO事例解説)
が用意されています。
(※)事例分析の希望者 受付中です。kaseda@perinet.co.jp

ここまでは「正解のないKASEDA流の考え方の話」です。
ここからは「巷にたくさんある方法論」から、あなたの選択についてです。

④企画の方法

企画案をどのように策定するか

・「あなたの持論」で処理する
「いつものやり方」を持っている人
・「一般的な理論や方法」で処理する
「〇〇の企画の方法」を検索してやっている人

のどちらかですが、前編でもふれた、数多く紹介されている「各種方法論」を、どう使いこなすか(どのように持論に組み込むか)という段階になります。
今、がんばって勉強していることは、今までの「概念→志向性→得意分野」の流れの中で、選ばれた方法なのか、何気なく決めたものか、本稿を参考に「再確認」してみましょう。
(注)過去をもとにした方法論は、時代の変化で通用しなくなることを前提としてください。
※企画の方法については今後の企画講座に
・「企画を立てる基本的手順」
・「企画のスタート」が用意されています。

⑤企画書の作成

企画案が固まると「企画書を作成」します。
「伝える準備」の開始です。

・何の企画をしたか・何を表現するかによって
「企画書の体裁」は大きく変わります。
・IT活用・最新ツールなどにより
「時代に合った企画書作成法」をマスターすると便利です。

企画書は、その目的により、いくつかの類型(パターン)があります。

・フルセット企画書
「はじめに」から、「背景~企画案~具体的方法~スケジュールと予算」など企画の筋道が解説されたものは、最終的に記録(報告)として残すことが多く、あまり公開されません。
すべてを要約した「概要企画書」が配布用になります。
・部分企画書
次のプロセスへの共有のための企画書で、「課題の明確化部分・コンセプト部分・クリエイティブだけ」など、段階的に進める場合などに作成されます。
前後が無いので、見てもあまり参考になりません。
・プレゼンのための企画書
この場合は「プレゼン画面づくり」に変質します。解説(説得目的)に合わせて「的を絞って」つくられます。

(注)企画書は、その一冊すべてが「同じ人・同じ会社」でつくられるとは限りません。
(注)図解型・文章型など表現方法でも分類できます。
※企画書については今後の企画講座に
・「企画書の基本構造」
・「各ページの書き方(話し方)」が用意されています。

⑥提案の方法

提案方法は、「企画の方法」に含まれますが

・「図面」や「模型」や「現場」で提案
・「大画面プロジェクターで」ジョブス・スタイルで提案
・「1枚の企画書で」簡潔に1分で提案する
・「ネット上で公開して」提案する

など多様です。
初心者のうちは、「企画案作成」と「プレゼン対策」は、めんどうですけど、別途(別ものとして)考えると成功の確率が高まります。
※提案の方法(プレゼンテーション)については、プレゼンまでの前提が複雑すぎて書ききれないので企画講座(投稿)では扱いません。

⑦仕事のしかた

自分の仕事のしかたがこれらの「基礎(ベース)」になるという意味で、「下からの上向きに図解」しましたが、前編からの説明で「循環でつながっている」ことがわかっていただけるかと思います。
加えて「あなたの会社の部門(組織)づくり」にも影響を受けます。

※「仕事のしかた(姿勢や哲学)」については、「KASEDA流の投稿全体」でお伝えしているつもりですので企画講座では扱いません。(K)

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