経営戦略とは ”思い”の達成手段です

 


有効な経営戦略を策定するために
この混迷の2017年、持続的成長のための戦略が重要になりました。売上拡大だけの戦略では成長の限界に突き当たります。KASEDA流での「経営戦略とは」ということについて、できるかぎり「やさしく解説」します。

(1)経営戦略とは
まず大きく経営戦略を体系的にとらえ、何をすることが戦略策定ということなのかを理解しましょう。KASEDA流では、以下の①②③の構造(策定順序)に沿って解説します。
①経営理念
②経営戦略(~組織づくり)
③その実行(~管理・統制)
という流れです。
・経営戦略の前段階に「”思い”(経営理念)」があります。
・組織づくりの前に「経営戦略」があります。
・経営戦略には「会社の在り方(組織開発)」と「動かし方(管理統制)」があります。
・その後に実際の活動(戦略の実行実施)があります。
経営戦略の対象は、「営利事業」だけとは限りません。オリンピックのような「一大イベント」から、NPO(NGO)のような「非営利団体・公益法人」の経営まであらゆるものが対象となります。

解説

①経営理念
創業者・経営者(CEO)の心の中には、これからやると決めた事業への”思い”があります。
この”思い”は、「決意(信念)」であり、すべての発想の基盤となり、今後の判断の基準となるものです。会社(組織・チーム)が一丸となって行動できるように、”思い”を経営理念などに明確化し、ビジョン(将来展望)を示し、その分野で「何を成し遂げるか」という事業目標(ゴール)を設定し、「進むべき方向」を指し示します。
”思い”を基礎にすることにより、「自社らしさ(グループらしさ)」を形づくります。
この思いの部分は、「経営理念・経営目的・事業目的・使命・信条・方針」などと、また戦略の名称も企業戦略・事業戦略・ブランド戦略など経営者それぞれの用語で表現します(他社と合わせる必要はありません)。経営者の経営に対する考えの深さや広さが問われます。どのように考えて創業したのかということを明確化します。

②経営戦略
”思い”の具体化(実現)のために、「経営戦略」を策定します。
経営戦略は、全体(全社戦略)と部分(機能戦略)に分かれます。
全体戦略では、”思い”の共有(会社の在り方)、組織づくり(会社の体制・自社らしい仕事の仕方)、そのマネジメント方法(管理・統制方法)などを決めます。
利益の出し方から、その使い方、組織の教育(人材の開発から採用のしかた)、新商品・新サービスの在り方など、文字通り全体のことを決めます。
機能戦略では、財務や製造や販売など「役割分担した各組織(機能戦略)」について決めます。ポイントは、無駄を省き、効率的に、ヒト・モノ・カネといった資源を有効活用し、成果を最大にして維持する(生き残る・成長する)ことであります。
会社がいつでも「自社らしく(”思い”のまま)」あるようにする管理・統制します。このとき、組織体に、「自社独自の(経営理念に沿った)方法論(組織文化)」を定着させることが肝心です。さらに組織体は、放置すると「(慣れにより)硬直化」します。世の中の動き、市場の変化に合わせて硬直化しないように常に革新が求められます。

③実行段階
経営戦略を実行して、「ゴール(事業目的)の達成」を狙います。ここからは「実行段階」で、配分された「人・モノ・カネ」と資源を使って事業を開始します。
この実行段階で、経営理念や部門に細分化された指針を忘れ、売上だけを追求してしまうと、自社としての存在意義、社会的存在としての意義を外してしまう場合があります。成長の原資となる「売り上げの上げ方」を「自社らしくやる(うちのやり方でやる)」ことが重要です。
しかし、「目的達成に必要なこと(機能)」が、「組織に役割分担(権限移譲)」されて決められたはずの組織でも、スピードなどを理由に強力なトップのリーダーシップのみで経営(ワンマン経営)されることがよくあります。権限移譲(責任)がタテマエ化していきます。その結果、ピラミッドと思っていたものがトップ直結のフラットな組織になります。こうなると「組織の知恵」が醸成されなくなってしまいます。

(注)小規模経営のときにも同様の状態が発生します。ワンマン経営の是非についてはここでは論じません。
(注)このシリーズでの解説では以後「”思い”」の部分を「経営理念」と統一して進めます。
(注)(2)では経営戦略とCI戦略とブランド戦略との関連性について解説します。

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コメント一覧

  1. […] KASEDA流新規投稿しました。 経営戦略について基本から 経営戦略についてやさしい解説スタートです。経営戦略には、その前段に経営理念、後段に実行管理統制があります。セットで策定することをおすすめします。そうしないと経営理念が”壁の飾り”としてタテマエ化していきます。 […]