CI戦略論(5つの体系)

   2017/02/08


参照:CI戦略とは(ブランディングとの関係)
▼CI戦略「5つの体系(サブシステム)」
KASEDA流CI戦略には、CIS導入目的を実現するための「5つの部品(サブシステム)」があります。

①MIS
組織体を統制する元となる「理念(事業への思い)」を再構築します。
②SIS
戦略の策定、あるいは既存戦略との統合をして目的達成への「ゴールと道筋」を明らかにします。
③BIS
実際現場での理念(コンセプト)の浸透・戦略の共有で「社員の言動の一致」を目指します。
④VIS
視覚面での統一としてシンボルマーク・アイコンなどを開発し「見え方の統制」をします。
⑤CCS
ゴール目指して、その「訴求(コミュニケーション戦略)」を行います。

「CI戦略5つの体系」

経営戦略とは ”思い”の達成手段です」もご覧ください。

①MIS(Mind Identification System)
マインド・アイディンティテイフィケーション・システム
経営理念を再構築します。

MISでは、
経営理念や価値観、そこから導かれる「使命感・精神・姿勢」を対象にします。マインドは「心・精神・理性・知性・知力・頭脳・意向・意思・意見・考え・気持ち・好み・欲望」などと訳されますが「どのように訳すか(どのような用語を使うか)」は、その企業独自のものとなります。他社や世間と異なっても自社での定義をしてあればよいのです。
グローバル化・海外展開も含めて「何語(言語)」を標準とするかです。翻訳などは特に留意が必要です。

MISでは、
経営理念から導かれる各種基準、方針などとの
・統一性
・一貫性
・整合性
を確保します。
時代環境や市場に合わせて開発されたIdentityやConcept やDomainなどは継時劣化します。少なくとも10年単位では見直さなければなりません。歴史の長い「老舗企業」は、「基本の維持」と「継続的な革新」を忘れなかった企業であります。
(K)注意点は、「同じ考え方(同じ価値観)の人間を量産する」わけではありません。同じ考え方をしなければならない部分を明確化するのです。

次のSISの工程までの間に、さらに2つのサブシステムがあります。
使命(再)開発(Mission Development)
事業(再)構築(Strategic Domain)
※使命開発と事業再構築はCI戦略としてでなくとも必要に応じて採用(オプション)されます。

②SIS(Strategy Integration System)
ストラテジー・インテグレーション・システム
経営戦略の統合・調整をします。

SISでは、
再構築された「新しい理念や方針」に沿って、戦略全般から個別の実行戦略までがインテグレート( Integrate/統合・調整)され展開されます。個別の動きが全体目標に向かうように、各戦略や基本方針を調整、体系系的に組み上げる作業となります。
ゼロからの見直しとなるか、微調整で済むかは、「今回のCI戦略導入の目的(導入範囲)」や、その企業の「今までの戦略策定」がどのように行われていたかによります。矛盾や衝突(トレードオフ)が発生しないようにするのです。
戦略論は、時代の変化で、新理論が(海外から)多く提唱されますが、言い方を変えただけで基本はあまり変わっていません。技術(ITなど)は日進月歩で変わっています。なるべく早い時期に自社の戦略論(方法論)を確立させておきましょう。

③BIS(Behavioral Identification System)
ビヘイビオラル・アイディンティテイフィケーション・システム
行動基本を確立します。

BISでは、
理念や戦略に対して、「社員(メンバー・仲間)」が対象です。採用や人事制度や教育制度、評価などが影響してきます。制度が追い付いていないのが実態と思います。理念や戦略がタテマエにならないような「働きがい・やりがい(社員満足度)」のある仕組みを構築してください(一億総活躍社会へ)。
behavior(ビヘイビア)は、
・振舞い・態度・仕打ち・行儀・品行、機械などの動き具合・調子
・人(物)のある条件のもとでの行動や反応
といった意味で、理念・戦略に対して、社員言動の「一貫性の追求」を目標とするシステムです。
理念の浸透、戦略の理解、行動基準の確立は、「社員の品質管理(スキルアップに関わる計画)」です。具体的な社員行動にどう反映させるかがポイントとなります。CI戦略の成否は、BIS(社員行動・実行段階・現場)を抜きにしては考えられません。

ここまでで「企業風土・企業文化(コーポレートカルチャー: Corporate culture)」の素地ができあがります。
コーポレートカルチャーとは、「CIの確立された企業風土の上に育まれたその企業独特の文化」です。わが社の伝統・不文律・暗黙の了解が漂う世界です。「文化構築」は、長期の課題です。すぐに成果の出るものではありません。創業時から追求しましょう。
裏目に出ると
・粉飾を見逃す
・隠してしまう
・会社ぐるみで悪さをしても、誰も何も言えない文化(会社)になってしまいます。

④VIS(Visual Identification System)
ビジュアル・アイディンティテイフィケーション・システム
表示の確立(視覚化計画)をします。

VISは、
変更に合わせて「視覚的統一(見た目の統一)」を目標とするシステムです。
見かけが変わらないまま「変われ!(変わった!!)」は、心も切り替えにくいでしょう。社名やマークや看板など「今まで見ていたもの(特に歴史、愛着のあったもの)が変わる」というインパクトは、「変更の認識」に効果があります。良いデザインなら「訴求効果」もアップします。

VIS変更には、
Concept
コンセプト(マークやキャッチフレーズなどの意図やステートメント開発)
Basic
ベーシックアイテム( 社名やブランド名などのデザインなどの基礎の開発)
Application
アプリケーションアイテム (制服・看板・車両・事務用品など品目の開発)
の3つ段階があります。ABCで分かりやすくしています。
&TOKYO参照
(K)組織が大きくなるほどコストは多大です。早めに導入をおすすめします。

⑤CCS(Corporate Communication System)
コーポレート・コミュニケーション・システム
「訴求(コミュニケーション戦略)」です。

CCSは、
社内・社外とのコミュニケーションを実行して、ゴール「企業の活性化・変革」を狙います。社内的にも、対外的にも、ここがスタートに見えます。この段階からが取引先・消費者など、その企業の関係者(ステークホルダーstakeholder )への直接的情報発信・施策展開となります。

(K)CI戦略は「策定・導入」が目的ではありません。積極的に発信・推進しなければ、成果は出ません。つまり「新しいマークなどを作って終わり」ではなく、ここからがCI確立へのスタートです。どの時点からが本格スタートなのかスケジュール(施策範囲と導入程度)を決めてから、全社一丸となって行うことが肝心です。

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